劇中車オークションも加熱!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』名車たちの現在地とモンスターマシンの全貌

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劇中車オークションも加熱!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』名車たちの現在地とモンスターマシンの全貌
劇中車オークションも加熱!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』名車たちの現在地とモンスターマシンの全貌
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🎵 劇中車オークションも加熱!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』名車たちの現在地とモンスターマシンの全貌

ワイスピ ジェットブレイク 車の熱狂は、劇場のスクリーンを飛び出してもなお衰える気配がない。2021年の日本公開から月日が流れた2026年現在も、世界中の自動車オークションや映画ファンコミュニティでは、あのスクリーンを疾走したモンスターマシンたちの話題で持ちきりだ。ガソリンの芳醇な香りとタイヤの焦げる臭い、そして狂気的とも言えるカスタムエンジニアリング。シリーズ第9作目にしてアクションの次元を異次元へと押し上げた『ジェットブレイク』は、まさに「動く自動車博物館」にして「最先端カスタムカーの実験場」であった。

世界中のカーマニアが刮目したワイスピ ジェットブレイク 車の真骨頂は、何と言ってもCGだけに頼らない実車メイキングの泥臭さにある。70年代の無骨なマッスルカーから最先端の欧州ミッドシップスーパーカー、さらには型破りなDIYロケットカーまで。本稿では、劇中で強烈なインパクトを残した主役級マシンたちのスペックや制作秘話、さらには2026年現在のコレクターズ市場における評価までを、自動車ジャーナリストの視点から徹底解剖していく。

ミッドシップ型チャージャーの衝撃:ドムが駆る9,000回転の怪物

ワイスピ ジェットブレイク 車

ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)の代名詞といえば、漆黒のダッジ・チャージャーだ。しかし今作で彼がハンドルを握った「1968年型ダッジ・チャージャー MID-ENGINE」は、従来の直線番長マッスルカーとは根本から異なっていた。エンジンをフロントからドライバーの背後、つまりミッドシップへと移設。スーパーチャージャーを奢ったHellcatのV8 6.2リッターエンジンを中央に鎮座させ、マニュアルトランスミッションを組み合わせた異色のモンスターだ。

劇中のトビリシ市街地戦で見せた怒涛の走り。あの低いフォルムとガラス越しに覗く赤く染まったエキゾーストパイプの迫力は、往年のモータースポーツファンすら唸らせた。車両制作を手掛けたスピードコレクティブのアライ・グラント氏らは、実際に数台の実走可能車両を製作。単なる撮影用プロップではなく、後輪を猛烈に空転させながらドリフトコントロールができる本物のパフォーマンスカーとして仕上げられていたのだ。

オレンジ&ブラックのGRスープラ:ハン復活とヴェイルサイドへのリスペクト

ワイスピ ジェットブレイク 車

ファンの涙腺を崩壊させたハンの復活。彼が搭乗するマシンとして選ばれたのは、サンバーストオレンジとマットブラックのグラフィックが鮮烈なトヨタ・GRスープラ(A90型)だった。このカラーリングを見て、ピンと来ないワイスピファンはいないだろう。そう、『東京リフト(Tokyo Drift)』で彼が愛したヴェイルサイド仕様のFD3S型マツダ・RX-7へのオマージュである。

新型スープラのワイドボディキットに身を包み、強力な超強力電磁石(ウルトラマグネット)を搭載して市街地を暴れ回る姿は、まさに映画史に残るカタルシスを生み出した。チューニングを手掛けたのは、ハリウッドの劇中車制作で伝説的地位を築くデニス・マッカーシー。単なるカラーリングの模倣にとどまらず、GRスープラが持つ高い運動性能を最大限に引き出したセッティングが施されており、2026年現在でもJDM(日本市場仕様車)カスタムの金字塔として世界中のチューナーからリスペクトされている。

宇宙空間へ跳んだポンティアック・フィエロ:狂気とロマンのロケットカー

ワイスピ ジェットブレイク 車

『ジェットブレイク』において最も物議を醸し、そして最も観客を沸かせたのが、ローマンとテジが乗り込んだ1984年型ポンティアック・フィエロだ。屋根に巨大なV-1ロケットエンジンをアタッチし、宇宙空間へと飛び立つという破天荒極まりない演出は、映画史における伝説の一幕となった。

なぜフィエロなのか? それは80年代のアメリカ車において、ミッドシップレイアウトを採用した数少ないミッドサイズ・スポーツカーであり、軽量なファイバーグラス製ボディが「ロケットを取り付けるのに好都合だった」という劇中のオタク精神をリアルに反映しているからだ。制作陣は実際にNASAの技術アドバイザーから意見を聴取し、金属製フレームの補強や耐熱タイルの配置など、無駄にリアルなプロップを作り上げた。このお馬鹿で愛おしい一台は、まさにワイスピシリーズが持つ「エンターテインメントへの執着」の象徴と言える。

女性陣が魅せるハイエンドとパワー:ノーブルM600とトラックホーク

ショウの母マグダレーン(ヘレン・ミレン)がロンドンの夜を華麗に滑走したマシン、それが英国製ハンドメイド・スーパーカーの「ノーブル M600」だ。ヤマハ製のV8ツインターボエンジンを搭載し、ABSやトラクションコントロールといった現代の電子制御を敢えて削ぎ落とした、極めてスパルタンなピュアドライビングマシン。大女優ヘレン・ミレンがこの暴れ馬を華麗に操り、パトカーを煙に巻くシーンは格別の美しさだった。

一方で、レティやミアが乗る車両にも一切の妥協はない。ジープ・グランドチェロキー・トラックホークは、SUVの皮をかぶった707馬力のモンスター。荒野を爆走し、装甲車すら押しつぶす圧倒的トルクは、まさにパワフルなヒロインたちに相応しいチョイスだった。劇中車のセレクトには、登場人物の生き様とスタイルが濃密に反映されている。

ジェイコブの1968年型フォード・マスタング:兄弟の因縁を映すV8対決

ドムの弟であり敵として立ち塞がるジェイコブ(ジョン・シナ)が駆るのが、1968年型フォード・マスタング GT500仕様だ。ドムのダッジ・チャージャーに対するアンサーとして、アメリカンマッスルカーの双璧であるマスタングをぶつけてくる演出は、ファンにとって堪らないカタルシスであった。

スーパーチャージャーを誇示するマスタングの咆哮と、チャージャーのミッドシップV8の重低音。崖から崖へとジャンプし、ステルス戦闘機に磁力でキャッチされるという前代未聞のアクションシーンでも、このマスタングは圧倒的な存在感を放っていた。アメリカ車の歴史的宿敵同士を兄弟の愛憎劇に見立てたキャスティングは、車両選定チームの深いこだわりを感じさせる。

劇中車オークション市場の現在地:2026年に高騰する『ジェットブレイク』実走モデル

映画公開から数年が経過した2026年現在、世界の自動車コレクター市場において『ジェットブレイク』撮影に使用されたヒーローカー(実走可能モデル)の資産価値は跳ね上がっている。バレットジャクソンやメカムといった大手オークションハウスでは、劇中で実際に使用されたGRスープラやチャージャーの予備車両が出品される度に、数千万円から数億円規模の最高値を更新し続けている。

特にデニス・マッカーシーのワークショップから生み出された本物のスタントカーは、単なる映画の小道具ではなく「自動車文化の文化財」としての評価を獲得した。世界中のファンやコレクターが熱視線を送る背景には、電動化が進む現代だからこそ、アメ車の巨大V8サウンドや純粋なガソリンエンジンの咆哮をスクリーンに刻みつけた本作への深い郷愁があるのだ。 (出典: ワイスピ ジェットブレイク 車(Yahoo!ニュース)